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空気清浄機の掃除方法をご紹介!カビ・水垢の汚れが綺麗になるやり方を解説

皆さんのご家庭には「空気清浄機」がありますか?

昔は空気清浄機というと、やたら強気な値段設定の製品が多かったですが最近は1万円ほどの費用で、なかなかパワーのある空気清浄機が購入できるようになりましたね。

実は、私も最近「シャープ(Sharp)」の空気清浄機を購入しました。加湿機能とプラズマクラスター機能付きの廉価版グレードでお値段の安いやつ。

「空気清浄機なんてホントに効果あるのかい?空気なんて見えへんやんけ!」

購入前にはそんなことを思っていた私。ただ、そこはやはり「シャープの意地」なのか、設置後には目に見えた変化がありました。花粉症で鼻水が止まらなかったデリケートな私が、設置後から本日までNo 鼻水です。

今回は、そんなハイパフォーマンスな便利家電、空気清浄機の掃除方法をご紹介します。フィルターの掃除はもちろん、加湿機能付きで「水タンク」を搭載している空気清浄機で特に気になる「カビ」「水垢」の汚れが綺麗になるやり方まで徹底解説していきます!

せっかく導入した空気清浄機。定期的にピカピカに掃除して、長く使い続けていきましょう!

目次

空気清浄機とは?

意外と歴史が古い「空気清浄機」のはじまり

空気清浄機とは、一定空間内の空気中に浮かんでいるチリやホコリ、花粉やハウスダストなどの不純物を集めて除去する装置です。意外と歴史が古い機械で、その発祥は1950年代にまで遡ります。

スモッグや公害ガスの対策用として誕生した

いわゆる「高度成長期」のころに、スモッグや公害ガスなどによる健康被害が表出するなかで、「お部屋の空気をまるで無菌室(クリーンルーム)のようにしてくれる装置」という誇大な売り文句のもとで販売を開始されました。

なかには「特殊なイオンが発生する!」なんていう、何だか胡散臭いキャッチコピーが付けられている空気清浄機もありましたね。もちろん、これは過剰・誇大な売り文句です。別に、無菌室にするほどのスペックは必要ありませんし、実際に当時の空気清浄機にはそこまでの性能はありませんでした。

HEPAフィルターの登場で空気清浄機は発展を遂げた

紆余曲折を経て、行政から「誇大な売り文句はやめとけ!」と数度の指導が入り、さらにHEPAフィルターなどの画期的な新技術が導入され、空気清浄機はようやく実用性・信頼性の置ける製品にまで進化を遂げました。

二人以上世帯で43.8%もの普及率を誇る人気家電に!

今では、空気清浄機の普及率は二人以上世帯で43.8%(2018年)を誇っています。これは驚異的な数値ですね。もともとは公害ガスの除去を目的に購入されてきた空気清浄機ですが、最近では花粉やカビを除去したり、タバコの煙や生活悪臭をクリーンにしたりといった+αの機能を期待して、空気清浄機を導入している世帯が多いです。

紅のたぬきち
紅のたぬきち
そういえば、私が空気清浄機を購入したのも花粉対策のためでしたね。皆さんは、何の目的で空気清浄機を導入した(したい)のでしょうか?

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空気清浄機の種類

ファン式の空気清浄機が現在の主流

現在、主流となっている空気清浄機は「ファン式」と呼ばれる種類のものです。これは、扇風機の要領で、ファンを回転させることで空気を取り入れ&排出します。この過程で特製のHEPAフィルターに空気を通過させます。HEPAフィルターに不純物を付着させ空気を綺麗にしていくわけですね。

HEPAフィルターとは?

HEPAフィルターとは、超ミクロの微細なガラス繊維で織られているフィルターです。このHEPAフィルターを通すだけで、空気中に漂う99%以上の不純物は除去できると言われています。最近では、このHEPAフィルターに加えて、活性炭などの有効成分を重ね合わせた各メーカーごとの特製フィルターが空気清浄機に組み込まれています。

イオン式

ファン式の次に多いのがイオン式です。もともとは空気清浄機といえばイオン式が主流でしたが、高性能なHEPAフィルターの登場で、ほとんど姿を見せなくなりました。イオンの力でファンを使用せずにホコリを集めて空気を綺麗にするのがイオン式の特徴です。

電気集塵式

電気集塵式は、ファンで吸い込んだ空気中のホコリや花粉などだけを、静電気の力で引き寄せて集め、除去する種類の空気清浄機です。ここ最近で少しずつ姿を増やしてきているタイプで、従来のファン式にあった目詰まりの防止やフィルター交換の煩雑さをある程度克服しているのが特徴。まだ、一般家庭にはそれほど普及していません。

紅のたぬきち
紅のたぬきち
今回は、2019年現在でもっとも主流となっているファン式の種類の空気清浄機に焦点を当てて、具体的な掃除方法を紹介していきますね!

空気清浄機の汚れを放置したらどうなる?

フィルターがホコリや花粉などで詰まって空気が汚くなる

一般的な空気清浄機に搭載されているHEPAフィルターは数年~10年程度は交換不要となっている場合が多いです。しかし、HEPAフィルターに重ねて配置されている脱臭・除菌フィルターや、その外側にある外装の部分には当然ホコリや花粉が積もっていきます。

空気が思うように綺麗にならない

そのままの状態で半年~1年以上、何の掃除もしないまま使用を続けていると、新品の状態の清浄機能を100%発揮することが難しくなります。結果として、せっかくコストをかけて空気清浄機を稼働させても部屋の空気が思うように綺麗にならない…といった事態に陥るかもしれません。

空気清浄機から異臭・悪臭がする

部屋の空気には本当にさまざまな物質が漂っています。ホコリや花粉、ハウスダストやカビの他にも調理の過程で出てきた油の成分やタバコの煙など、異臭・悪臭の原因となる物質も混ざっています。

どんどん悪臭が目立つように

これらの物質はまだ少ないうちには気づきませんが、フィルターに詰まっていくうちに「ツーン」と鼻につく臭いとなって表出化します。

「何だか、最近お部屋が臭いんだけど……」

と気になり始めたらなら、実は空気清浄機が原因かもしれません。

水タンク内のカビが部屋に放出される

他にも、加湿機能付きの空気清浄機を使っている方は「水タンク内にカビが繁殖していないか」を必ず確認しておきましょう。空気清浄機のなかにカビが入ってしまうと、ファンから出てくる風にのってカビ菌が部屋全体に放出されてしまう可能性があります。

人体に悪い影響があるとされる黒カビが

特に黒カビは人体に悪影響を及ぼすとされる物質の代表格です。一般的には、そこまで掃除のスパンが短くない空気清浄機ですが、加湿機能付きの空気清浄機の場合は話が別。基本的に30日~に1回は、水タンクまわりの掃除をしておきましょう。

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空気清浄機の掃除方法①:外側の空気清浄フィルター

掃除機で空気清浄機の外側に付いたホコリを除去!

空気清浄機を使用していくと、本体をはじめ外側に露出している清浄フィルター部分に大量のホコリが付着していきます。まずは、このホコリを掃除していきましょう。

掃除機とブラシノズルを用意しよう

用意するものは、掃除機とブラシノズルの2つです。掃除機はご家庭にあるものでOK。ブラシノズルは、手元になければそのままでも大丈夫です。ただし、フィルターを傷めないように優しく掃除機の口を当てていきましょう。

掃除機を強く当てすぎないように注意!

掃除機の口にブラシノズルを付けたなら、優しく撫でるようにホコリが付着したフィルターに当てていきます。すると、剥がれ落ちるように、空気清浄機に付いたホコリが掃除機に吸われていきます。少しずつ、丁寧に掃除機を当てていきましょう。

空気清浄機の掃除方法②:加湿フィルター編1

まずは中性洗剤で掃除をしよう!

軽い汚れや水垢。異臭・悪臭であれば、台所用の中性洗剤を使用して掃除をする方法がもっともお手軽でおすすめです。簡単に加湿フィルターなどの「掃除したい部分」を水洗いしていき、表面に付着している汚れや水垢を除去します。

40~50度程度のお湯に中性洗剤を溶かす

次に、台所用の中性洗剤を40~50度程度のお湯に溶かしましょう。中性洗剤の量は、お湯1リットルに対して9グラムほどを目安に調整してください。気持ち、少し多めでも問題はありません。

陰干しして乾燥させよう

ここに、「掃除したい部分」をチャポンと漬け置きします。30分~1時間程度、漬け置きできたならお湯から上げて、さらに水洗いします。そして、水を切ってから陰干しして乾燥させればメンテナンス完了です。

細かいカビや水垢は歯ブラシで除去しよう

漬け置きしても除去しきれなかった細かなカビや水垢などの汚れは、使い古した歯ブラシを使うと綺麗に除去できます。あまり力を入れすぎずに小刻みに磨き上げるイメージで、カビや水垢がある部分に歯ブラシを当てていきましょう。

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空気清浄機の掃除方法③:加湿フィルター編2

カビを徹底的に除去する方法とは

空気清浄機の加湿フィルターまわりに付いてしまったカビ。そのまま使用すると、部屋中にカビが飛散して体調を崩すかもしれません。そんなカビを徹底的に除去するには、漂白剤と消毒用エタノールを使用するのがおすすめです。

漂白剤は塩素系?それとも酸素系?

漂白剤は塩素系と酸素系の2種類があります。どちらでもカビに対しては有効ですが、当サイトにて過去にご紹介した酸素系漂白剤のほうが使い勝手がよいのでおすすめです。

カビ取り作業をする前に必ずマスクを着用しよう

カビを掃除する際には作業前に必ずマスクを着用するようにしましょう。作業中に飛散したカビが肺に入ると最悪の場合、命を落とす危険性もあります。

漂白剤で漬け置き洗い

まず、漂白剤を40~50度程度のお湯に適量入れてかき混ぜます。漂白剤の種類によって、適量は変わりますので製品のパッケージなどの記載されている分量を確認しましょう。次に、漂白剤を入れたお湯に「掃除したい部分」を漬け置きします。2時間~3時間ほど漬け置きしたなら、お湯から取り出して水洗いし、軽く水を切ります。

消毒用エタノールで仕上げよう

水切りが終わったなら、消毒用エタノールを吹きかけてさらに殺菌します。最後に陰干しをして乾燥させたならメンテナンスは完了です。

空気清浄機の掃除方法④:加湿フィルター編3

水垢を掃除するならクエン酸で漬け置き洗い!

加湿機能付きの空気清浄機の場合には、フィルターはもちろん水タンクにこびりついたカビ・水垢を掃除するためにクエン酸を使うのがおすすめです。メンテナンスの方法はシンプル。40~50度程度の「少し熱いかな?」と思える温度のお湯に、クエン酸を入れて洗いたい部分を漬け置きするだけ。

クエン酸の漬け置き洗い手順1

洗面台にお湯を張ったら、そこに大さじ2~3杯ほどのクエン酸をパッパと入れていきましょう。クエン酸の量は、お湯1リットルに対して5グラムを目安に調整しましょう。クエン酸がお湯に溶けたなら軽くスプーンでお湯を混ぜて、クエン酸成分を散らし、フィルターや水タンクまわりの部品など「掃除したい部分」を漬け置きします。

クエン酸の漬け置き洗い手順2

1時間30分~2時間ほど漬け置きしたなら「掃除したい部分」を取り出し、よく水でクエン酸成分を洗い落として、パッパと水を切ります。そして、直射日光の当たらない風通しのよい場所に半日~1日ほど干して、乾燥させたならメンテナンスは完了です!

クエン酸の洗浄力

クエン酸は空気清浄機だけではなく、掃除全般に使用できるオールマイティな薬剤です。レモンなどの柑橘類から抽出される成分がもとなので、人体にも優しいクリーンな製品。汚れはもちろんですが、水垢を簡単に除去できることから加湿機能付きの空気清浄機のメンテナンスによく使用されます。

メーカーによって漬け置き洗いができる部分は変わる

ただし、メーカーによってはそもそも漬け置き洗いができるかどうか。また、漬け置き洗いができる部分など、注意すべきポイントがいくつかあります。もしも、クエン酸の漬け置き洗いをしたい場合には、あらかじめ製品仕様書をよく確認しておくのがおすすめです。

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空気清浄機の掃除方法⑤:加湿フィルター編4

頑固な異臭・悪臭を掃除するなら重曹で決まり!

汚れのほかに、空気清浄機から異臭や悪臭がするようならば、重曹を使用しましょう。重曹はドラッグストアや通販サイトでお手頃な価格のものが販売されています。

重曹で漬け置き洗いをしよう

クエン酸を使用した漬け置き洗いの方法と、基本的には同じです。40~50度程度のお湯を洗面台に張ってから、重曹を大匙3~4杯入れていきます。クエン酸よりも少し多めに入れていきます。重曹の量は、お湯1リットルに対して大匙1杯ほどを目安に増減させてください。

重曹を使って空気清浄機を優しく水洗い

そして、やはりクエン酸の場合と同じ要領で、30分~1時間ほど空気清浄機の「掃除したい部分」を漬け置きします。汚れの成分がお湯に浮き出てきたなら、優しく水洗いをして、水を切り、乾燥させればメンテナンス完了です。

重曹でメンテナンスをする際の注意点!

重曹を使用して空気清浄機のフィルターなどをメンテナンスする場合には、重曹を先によくお湯で溶かすようにしましょう。重曹はよく溶かしておかないと、その微細な粒子でフィルターにダメージを与えてしまう可能性があります。重曹をお湯に入れたなら、あらかじめスプーンなどで入念にかき混ぜて、溶かしきってしまうのがおすすめです。

空気清浄機のワンポイントアドバイス!

強く洗いすぎるのはダメ!

 

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空気清浄機のフィルター、特にHEPAフィルターはデリケートな部分です。もしも、掃除やメンテナンスをするとしても強く洗いすぎるのは絶対にNG!フィルターが破損してしまうと、最悪の場合には新品のフィルターを購入して交換しなければならなくなります。意外とHEPAフィルターは価格が高いので、掃除やメンテナンスをする際には「優しく」作業をしていきましょう!

あえて「加湿機能を封印する」という選択肢

半年以上、加湿機能付きの空気清浄機を使い続けてみて思ったことですが、そもそも空気清浄機に加湿機能って必要でしょうか?

空気清浄機に求められる機能とは?

私が空気清浄機に求めている機能は「空気を綺麗にすること」だけです。加湿したいのなら、空気清浄機とは別に専用の加湿器を数千円出して購入します。もしも、皆さんのなかに、私と同じように加湿機能をそこまで重視していない方がいるのであれば、あえて「加湿機能を封印する」という選択肢をとるのもおすすめです。

水タンクを空っぽにしよう

具体的には、水タンクを空っぽにしておきましょう。すでにタンクに水を入れてしまった方は、もったいないですが水を捨ててタンクを1日~2日ほど乾燥させ、水分を蒸発させてから空気清浄機に戻しておきましょう。

カビ・水垢の掃除が必要なくなる?

当たり前ですが、カビ・水垢はタンクに水が入っていなければ発生しません。加湿機能付きの空気清浄機でも、加湿機能のみをOFFにすることはできます。そのため、水タンクを空っぽにしたまま空気清浄機を稼働させれば、もうカビ・水垢の掃除に頭を悩ませる心配はなくなります。

加湿機能がなくても十分に快適な空間になる

ちなみに、私は使用しているシャープ(Sharp)のやっすい空気清浄機で、試しに水タンクを空っぽにしてから稼働してみました。あくまで体感の効果ですが、タンクに水を入れて加湿機能をONにした状態と、水を抜いて加湿機能をOFFにした状態で全く差はないように思います。

「効果が変わらないのだったら、掃除の手間が増えるだけなんで加湿機能なんていらんわ!」

の精神で、あえて「加湿機能を封印する」というのも個人的にかなりおすすめです。フィルターのお手入れだけで空気清浄機の掃除が完了するので、手間もかなり減りますよ!

まとめ

空気清浄機の掃除をよりお手軽にすませよう!

 

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お部屋の空気を綺麗に浄化して、ホコリや花粉・ハウスダストを取り除いてくれる空気清浄機。シャープ(Sharp)やパナソニック(Panasonic)などの国産ブランドメーカーをはじめ、さまざまな種類が販売されている空気清浄機は、定期的に掃除をしてあげることで100%のパフォーマンスを発揮してくれます。

慣れないうちには手間に思える掃除方法も、正確に手順を把握してしまえば、もうこっちのものです。効率的に空気清浄機を掃除していき、クリーンな空間で快適な生活を送っていきましょう!

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