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トランギアのメスティンは超便利?メスティンの使い方やお手入れ方法まで徹底解説!

今回は、トランギアから販売されている製品のなかでも特に国内外からの注目を集めている「メスティン」をご紹介します。

私は食いしん坊です。ただ、いかんせん料理はヘタッピな私がキャンプのときによく食べているものが「おにぎり」。アウトドアを始めるにあたって最初に私が覚えたのは飯ごう炊飯でした。

紅のたぬきち
紅のたぬきち
始めボーボーッあとパッパ!赤子泣いてもフタとるな!

キャンプ場で炊き上げたちょっぴり焦げたご飯に岩塩をかけて海苔を巻いて食べる。私の一番好きなキャンプ飯です。今回は、キャンプ場でお米を炊くのにも使用できるトランギアの「メスティン」について概要や使い方とお米の上手な炊き方を解説します。軽量で運搬性も抜群な調理器具、「メスティン」の詳細を知りたい方はぜひ最後までお読みください!

目次

トランギアの超便利なアイテム「メスティン」とは?

アルミニウムの無垢材で作られた調理器具

メスティンとは、アルミニウムを材質として採用した調理器具です。まるでお弁当箱のような形状の長方形のものから、計量カップのような円形のものまでさまざまな種類のメスティンが販売されています。

懐かしさのなかに機能性を詰め込んだメスティン

まるで昭和のドカ弁のようなノスタルジックな懐かしさと無骨な見た目から、多くのキャンパーたちを魅了しているメスティン。おしゃれなだけでなく実に機能的な製品です。アルミニウム製で軽く、耐熱性も高いのでそのまま直火で加熱することも可能!

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トランギアってどんな会社なの?

メスティンを販売している「トランギア」とは?

そんな便利なアイテム、メスティンを販売しているメーカー「トランギア」について簡単に解説しましょう。トランギアは、北欧スウェーデン発祥の企業です。もともとスウェーデンの広大な大地で農業を営んでいたJohn E.Jonsson氏が1925年に起業したのがトランギアのはじまり。

トランギアの公式サイト|メスティン製品ページ

スウェーデン発祥の歴史の長いアウトドアメーカー

もともと大地を遊び場としていた同氏は、当時スウェーデンでキャンプやトレッキングなどのアウトドアが流行しはじめていたことに着目しました。当時、ヨーロッパでは経済がひと段落して労働者の休日が増加していたことも、アウトドアの流行に拍車をかけたと言われています。

「休暇にアウトドアを楽しんでいる人が最近増えているな・・・便利なアウトドアギアを販売したらウケルんじゃね?」

そんな先見の明が見事に的中し、約100年後の現在にまで残るブランド、トランギアは世に生み出されたのです。

トランギアの超便利なアイテム「メスティン」の種類

 

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2019年現在、販売されているトランギア製のメスティンのサイズは「ラージ」と「スタンダード(通常)」の2種類。

種類1.ラージサイズのメスティン

ラージは重量270g、サイズは20.7cm×13.5cm×7cm、容量は1350mlでもちろん材質はアルミニウム製です。約3.5合程度のご飯を一度に炊くことができます。

種類2.スタンダードサイズのメスティン

スタンダードは重量150g、サイズは17cm×9.5cm×6.2cm、容量は750mlでもちのろん、材質はアルミニウム製です。こちらは約1.7合程度のご飯を一度に炊くことができます。

ラージとスタンダードのサイズ差は?

ラージとスタンダードでは約2倍のサイズ差がありますね。私はラージとスタンダードの両方を持っています。ラージサイズのメスティンはティッシュ箱くらいの大きさがありますね。スタンダードのメスティンはそのひとまわりほどコンパクトなサイズです。

2種類のメスティンを巧みに使いこなそう

私はラージサイズのメスティンでご飯を炊いて、スタンダードサイズのメスティンでボンカレーを温めたり、インスタントのお味噌汁を作ったりしています。基本的にメスティンだけでも調理はほぼ完了できますね。パスタもゆるキャン△の志摩リンよろしく、ボキっと半分にヘシ折ればメスティンで茹で上げることもできます。パスタへし折ったっていいじゃない。

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トランギアのテフロン(ノンスティック)加工が施された「メスティン」

テフロン加工が施された特製のメスティンもある?

メスティンはラージとスタンダードというサイズによる種類の違いのほかに、テフロン加工が施されたものと、施されていないものに分かれています。テフロン加工が施されているメスティンであれば、煮る・炊くという調理のほかに、「焼く」ことも可能です。

煮る・炊く・蒸す・焼くの4役をこなせるテフロン加工メスティン

 

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もともとのメスティンは煮る・炊くという調理法に焦点をあてて開発された製品です。そのため、焼くという調理には正直不向きでした。単純に焦げ付くのもありますが、アルミニウムの材質が薄すぎて、そのままフライパンのように使用すると表面が凸凹に変形してしまうのです。

昔、メスティンで目玉焼きを作ろうとトライしたことがあります。油を引いても焦げ付くし、焼き加減も上手にできないし、使用後に洗うのも手間だしで散々だった記憶があります。

そこで開発されたのがテフロン(ノンスティック)加工の施されたメスティンです。日本国内の工場で、国内の法令基準に適合する方法で表面に施されたテフロン加工は、安全安心快適な焼き調理を可能にしています。

渋いメスティンの魅力がさらに深くなっている

内側に施された漆黒の加工はテフロン(ノンスティック)の証。シックな見た目がメスティンの渋さをより一層際立たせていますね。

加えて、テフロン加工だけでなく、アルミニウム材の厚みそのものを増やすことで焼き調理をこなせるだけの性能を備えることに成功しているのです。

テフロン(ノンスティック)加工のメリット

 

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テフロン加工されたメスティンのメリットは、何といっても焼き調理が可能なこと。そして、調理後の洗浄が簡単なことです。スポンジでサッサと水洗いすればすぐにピカピカの状態にできます。これがノンテフロンのものだと焦げがくっ付いてタワシでゴシゴシやってもなかなか綺麗にできません。

テフロン(ノンスティック)加工のデメリット

ただ、テフロン加工されたメスティンにはデメリットもあります。それは劣化が激しいことです。メスティンは、単なる調理器具としてだけではなくそのまま食器としても使用できます。メスティンで調理して、そのままテーブルに運び、お箸やフォークでメスティンをお皿代わりにして食事を楽しむわけですね。

テフロン(ノンスティック)メスティンは消耗品?

テフロン加工が施されたメスティンにお箸やフォークを突き立てると、当然テフロンが剥がれていきます。テフロンが剥がれたメスティンはもはや通常のメスティンと変わりません。使い方にもよりますが、私の場合には数ヶ月~半年程度でテフロンが半分以上剥げてしまいますね。

そのため、テフロン加工されたメスティンは定期的に買い換える「消耗品」と言えるかもしれません。

テフロン(ノンスティック)加工も過信は禁物!

 

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また、テフロン加工が施されたメスティンといえどもやはりアルミニウム製なことに変わりはありません。耐熱性のあるメスティンですが、「空焚き」は厳禁です。焼き調理でメスティンを火にかけたなら、すぐにサラダ油やオリーブオイルなどを多めに敷いて調理を開始しましょう。

鉄製のスキレットと違って、メスティンはずっと繊細です。テフロン加工がされているメスティンであっても、基本的に「焼き調理ができるだけ」であって「焼き調理が得意」というわけではないのです。

万能と器用貧乏は紙一重

そのため、厚切りステーキなどの焼き時間がある程度かかるものを調理したい場合には、素直にスキレットなどを用意したほうがよいでしょう。メスティンはもともと「飯ごう」ですからね。水を介して煮る、炊く、蒸すなどの調理をこなすのは得意分野ですが、焼く作業はそこまで得意ではありませんのでご注意ください。

トランギアの「メスティン」を使用する前にやるべきこと①

メスティンを購入したならまずは2つの作業をしよう

 

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トランギアが開発販売しているメスティンは国内外で愛用者の多い人気の製品です。ただ、メスティンを購入したのなら、まずやっておくべきことが2つあります。

アルミニウムのカド取り作業とシーズニング作業

今回は、メスティンを購入したらまず行っておきたい2つの準備についても合わせてご紹介したいと思います。それはずばり「アルミニウムのカド取り作業」「シーズニング作業」です。どちらもメスティンを快適に長く愛用していくのなら必須ともいえるほど重要な作業ですので、この機会にぜひ方法や手順を把握しておきましょう!

作業1.アルミニウムのカド取り作業

まずはアルミニウムのカド取り作業から解説します。メスティンのような薄めの金属製調理器具の場合には、フタに面する切り口部分が非常に鋭利に尖っている場合があります。例えるのなら缶詰のフタのような状態。そのまま指をメスティンの縁に置いて素早く引くと、まるでカッターナイフのようにスパッと切れてしまう可能性があります。

紙やすり(サンドペーパー)でメスティンのカドを丸くする

そのため、メスティンを購入したならまずは紙やすり(サンドペーパー)を使ってメスティンの縁、カドの部分を面取りしておきましょう。この作業で使用する紙やすり(サンドペーパー)は#1000~#2000程度の極細のものを使用します。ちなみに、紙やすり(サンドペーパー)は数字が大きくなるほど目が細かくなっていきます。

紙やすり(サンドペーパー)でメスティンの本体とフタの縁をなぞるだけ

 

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作業自体はごくごく簡単です。紙やすり(サンドペーパー)をメスティンの本体とフタの縁にあてて軽く擦りつけながらググっと1周~2周ほどなぞっていくだけ。アルミニウムは比較的柔らかい金属です。そのため、力を入れる必要はほとんどありません。たったこれだけのことでメスティンを安全に使い続けていくことが可能になります。

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トランギアの「メスティン」を使用する前にやるべきこと②

作業2.メスティンのシーズニング

次に、メスティンのシーズニング方法について。金属のなかにはステンレスのように天然の被膜(バリアー)を持っているものがあります。通常、市販されているフライパンなどにはステンレスと似たようなバリアーを人為的に生み出す加工が施されています。ただ、メスティンの材質はアルミニウムの無垢材です。無垢とは、すなわち「何の加工も施されていない」状態。つまり、購入直後のメスティンは防御力が0に近いのです。

シーズニングをするとしないとでは大違い!

 

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このままの状態でメスティンを使用していくと、食材の色素がアルミニウム材に染みこんで変色したり、アルミニウム自体が酸化して黒ずんだり、サビが発生したりといった不具合が起こる可能性があります。

アルマイト加工とは?

工場生産時に強力なバリアーであるアルマイトを付加する「アルマイト加工」を施したうえで販売している製品の場合には、シーズニングを行う必要はありません。ただ、このアルマイト加工は日本で生まれた独自の技術です。スウェーデンの企業であるトランギアにはまだまだ浸透しておりません。それに、トランギアのメスティンはシンプルな「無垢材」を使用していることも魅力の1つです。そのため、あえてこのアルマイト加工を施していないのかもしれません。

紅のたぬきち
紅のたぬきち
ヽ(*゚д゚)ノ < バリアー

シーズニングでメスティンにバリアーをプラスしよう

 

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何はともあれ、購入時点では防御力が低いメスティン。この欠点を補うために。シーズニングを施してメスティンの材質であるアルミニウムの表面にバリアーをプラスしてあげる必要があります。

メスティンのシーズニング方法には以下のものを準備します。

  1. コンロ
  2. 焼き網
  3. サイズの大きめなお鍋
  4. スポンジ
  5. タオル
  6. お米の研ぎ汁

コンロは家庭用のカセットコンロでもOKですし、アウトドア用のカセットバーナーでも大丈夫です。メスティンのなかには通常のお鍋よりもサイズが小さく、形状が異なっているものがあります。家庭用のカセットコンロを使用する際には、メスティンを安定して火吹き口に配置するために焼き網を敷いてあげるとシーズニング作業が捗ります。

お米の研ぎ汁は新鮮なものを使おう

お米の研ぎ汁は直近で出たものを冷蔵庫で保管しておきましょう。3合~5合分のお米の研ぎ汁があれば十分です。お米の研ぎ汁は春~夏の暖かい時期になるとすぐに傷んで嫌な臭いが出ます。それを使ってしまうと、せっかくのメスティンが台無しになってしまうので12時間以内に出た新鮮なお米の研ぎ汁を用意してください。

メスティンのシーズニング手順1/3

メスティンがすっぽりとおさまるサイズのお鍋にお米の研ぎ汁を入れてください。こちらのお鍋にお米の研ぎ汁を入れて、そこにメスティンを投入します。

メスティンのシーズニング手順2/3

メスティンの本体とフタを分けてお鍋に入れたら、そのままお鍋をコンロで火にかけます。15分ほどグツグツと煮込んだらコンロの火を消してメスティンを取り出します。

メスティンのシーズニング手順3/3

メスティンを取り出したら、台所用のスポンジでやさしく水洗いしてください。メスティンからお米の研ぎ汁が落ちたらタオルでメスティン表面の水分をフキフキして、風通しのよい場所で乾燥させたらシーズニング完了です。

大きなお鍋がない場合のシーズニング方法もご紹介!

もしも、ご家庭に大きなお鍋がない場合にはメスティンのなかにお米の研ぎ汁を入れて煮込むことでメスティン内部のみではありますがシーズニングを施すことができます。

お鍋を使わないシーズニング手順1/2

まずはメスティンの内部に容量の7割~8割ほどの分量の研ぎ汁を入れてください。そのままコンロで火にかけて15分ほどグツグツとお米の研ぎ汁を煮込みます。

お鍋を使わないシーズニング手順2/2

15分ほど煮込んだなら、お米の研ぎ汁を捨ててスポンジでやさしく水洗いしてください。水洗いできたならタオルでメスティン表面の水気をフキフキして、風通しのよい場所で乾燥させたらシーズニング完了です。

メスティンのシーズニング作業における注意点!

ただし、基本的にメスティンをはじめスキレットなどのオール金属製の調理器具は内部だけでなく全ての面にシーズニングを施したほうが長持ちします。そのため、メスティンを購入するのならば大きめのお鍋もあわせて準備しておくのがおすすめです。また、シーズニング作業中はくれぐれも火傷をしないように注意してくださいね。

トランギアの「メスティン」で美味しいご飯を炊こう!

メスティンで炊いたご飯は絶品!

さて、メスティンの概要と使い方について見てきましたが、ここからはメスティンを使用したお米の炊き方についてご紹介していきます。特に、飯ごう炊飯はメスティンのもっとも基本的な調理法です。通常の飯ごうで炊いたご飯とはひと味もふた味も違うお米の甘みが生きるメスティンご飯を、ぜひアウトドアシーンで味わってみてください。

炊き方のコツ①お米の研ぎ方

 

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まずはお米を研いでいきましょう。キャンプでは無洗米も便利ですが、新米を持ち込んでキャンプ場で研いで炊くのも美味しいですよ。

肝心なのは最初の水洗い

お米の研ぎ方で肝心なのは「最初の水洗い」です。機械乾燥されたお米は砂漠のように乾燥しています。お米は水を欲しているのです。そのため、お米は水に最初に触れたときに「水や!吸ったろ!」とそれはもうものすごい勢いで吸水していきます。ここでモタモタしていると、お米の表面に残留している糠(ぬか)がお米の内部に水と一緒に浸透して、糠臭い炊き上がりになる場合があります。

糠をしっかりと洗い流そう

これを防止するために、最初の水洗いではお米をすばやく2~3回手でかき混ぜたら、すぐにジャーッと水を捨ててしまいましょう。この作業でお米の表面に残留している糠を落としていくわけですね。この作業は1回か2回ほどやれば十分。昔のお米は精米技術が未発達だったので糠がかなり残っていましたが、最近のお米はほとんど糠が残っていません。ただ、運悪くお米に糠が残っていた場合に備えてこの作業をしておくと安心です。

研ぎ汁は少し白く濁っているくらいがベスト!

糠落としが終わったなら、手の平で軽くグッ!グッ!と押し出すようにしながらお米を水で洗っていきます。これがいわゆる研ぎの作業です。お米を浸している水に少しだけ透明度が出てきたらお米の研ぎ作業は完了。完全に水が透明になるまで研いでしまうと、お米の旨みまで一緒に落ちてしまうのである程度白く濁っている状態でストップするのがベスト!

炊き方のコツ②水の分量

次に、お米の炊き上がりを左右する重要なポイントは水の分量です。お米の1.3倍の水を入れるのが適量。メスティンの場合には、ラージサイズならば3.5合。スタンダードサイズならば1.8合で炊くと容量スペースを無駄なく活用できます。今回は、ラージサイズの3.5合とスタンダードサイズの1.8合、それぞれに適量となる水の量をご紹介します。

ラージサイズとスタンダードサイズの最適な水の量

まず、ラージサイズのメスティンで3.5合のお米を炊く場合には、水は820cc用意してください。スタンダードサイズのメスティンで1.8合のお米を炊く場合には、水は425cc用意しましょう。洗米後にザルなどにあげたお米をメスティンに入れたあとで、分量をきちんと計ってから水を入れてください。

初心者は気持ち少し多めに水を入れるのがおすすめです。水が少し多いぶんには、炊き上がりのあとでフタを外して水気を飛ばすことで調節できます。水が足りない場合よりもリカバリーが容易なので、分量に自信がなければちょっぴり多めに水を入れておきましょう。

紅のたぬきち
紅のたぬきち
水の分量は微妙な火加減によっても左右されるので、トライ&エラーであなた好みのベストな炊き方を研究しよう!

炊き方のコツ③加熱方法

洗米して、適量の水を入れたならいよいよメスティンを火にかけていきます。メスティンのフタ部分を倒しておくと適度に圧がかかって炊き上がりがフックラします。または、メスティンのフタの上に重しを置きましょう。キャンプ場に転がっている石でもOKです。これは圧力をかける効果のほかに、沸騰でフタが外れてしまうのを防止するためでもあります。

火加減が肝心!中火→強火→中火→弱中火

火力はまずは中火で加熱し、グツグツと沸騰が始まったら強火。沸騰のピークを過ぎたら中火に戻してください。メスティンの内部からグツグツという沸騰音が聞こえなくなるまで中火で加熱していきましょう。

中火とはメスティンに火が届くか届かないか程度の火力のこと。

イメージとしては沸騰するまでは火力が中火~強火で、沸騰が安定してきたなら強火~中火。沸騰の勢いが弱まってくるにつれて中火~弱中火です。フタを外して中身を確認したくなりますよね?絶対にダメですよ。お米の旨みが逃げます。

紅のたぬきち
紅のたぬきち
1時間後に世界が滅びるとしても、飯ごうのフタだけは外してはいけません。ただ、美味しく炊き上がるのを祈りつつ火加減を調節してください。

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トランギアの「メスティン」をメンテナンスしよう

メスティンに付いた焦げや汚れを落としたければ

メスティンを長く使用していると、調理に失敗して焦げ付いてしまうこともあるかと思います。メスティンをはじめアルミニウム製の調理器具をお手入れする場合には、通常の洗剤よりもクエン酸を使用するのがおすすめです。通常の洗剤のなかにはアルミニウム製品の表面にある層を傷めてしまうものがあります。また、焦げ付きを落としてくれる製品として有名な重曹も、アルミニウムと相性が悪いとされています。

メスティンのメンテナンスはクエン酸がおすすめ

 

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もしも、メスティンに焦げ付きが発生してしまった場合には、クエン酸を小さじ2~3杯ほど入れてから水を最大容量の8割ほど入れて火にかけ、沸騰させてください。メスティン内部の水が沸騰してきたなら、火を弱めてグツグツと15分~20分ほど煮込んでいきます。時間どおり煮込んだならメスティン内部の水を捨てて、台所用のスポンジで水洗いしてください。

クエン酸はお手軽に購入できる

クエン酸はドラッグストアやスーパーマーケットのほか、通販などでも手軽に購入できます。また、クエン酸がもしもご家庭になければレモンなどの柑橘系の絞り汁などでも代用可能です。

クエン酸で洗浄が終わったらシーズニングをして保管しよう

クエン酸での洗浄が終わったなら、シーズニングを施して保管しておきましょう。シーズニングは頻繁に行う必要はありません。ただ、シーズニングを定期的に行っていくことで、メスティンを長く快適に使い続けていくことができます。ちなみに私は月1くらいでシーズニングしていますね。

金属製の調理器具は「育てるもの」です。大事にメスティンをメンテナンスしていき、あなただけの調理器具に仕上げていきましょう!

まとめ

トランギアのメスティンを使いこなそう!

トランギアのメスティンについて、概要や使い方などをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。無骨な見た目のなかにアウトドアで要求される機能のほとんどを詰め込んだメスティン。使い手の創意工夫により、調理器具としてはもちろんお弁当箱にすることもできるメスティンを、ぜひあなたのキャンプ道具に加えてみてください!

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