在宅で気軽にできる副業として人気を博しているのがクラウドソーシングでのお仕事です。これまでは副業といえば、アルバイトやパートなどが一般的でしたが、クラウドソーシングの登場によって副業事情は大きく様変わりしました。
PCやスマホを利用して、隙間時間にパパッと行えるクラウドソーシングでの在宅ワークはお金を稼げるだけではなくライティングやプログラミングの技術まで学ぶことができます。
ただ、先にこれだけは承知しておいてください。クラウドソーシングは楽して稼げるお仕事…というわけではありません。そもそも、楽してお金が稼げるなんて、そんな甘い話あるわけないですよね。
きちんと請け負ったお仕事を納期やルールを守ってこなしていくことで報酬を得ることができます。そのため、納期を守れない方や、依頼人から出されたルールを守れない方。クラウドソーシングを舐めてかかっているやる気のない方では思うように稼げないということも十分にありえます。
今回は、クラウドソーシングで初心者はいくら稼げるのか?アルバイトやパートと比較して、おすすめできる理由やメリット・デメリットをご紹介します。具体的にどのくらい稼げるのかをイメージして、あなたにあった働き方を選んでいきましょう!
目次
クラウドソーシングとは?
不特定多数の人間に業務を委託する新スタイルの労働形態
クラウドソーシングとは、2005年にアメリカの雑誌編集者らが生み出した造語です。
「群衆」という意味の英語、クラウド(crowd)に「業務委託」を意味する英語、アウトソーシング(outsourcing)を組み合わせて作られました。
不特定多数の人間に対して特定の業務を委託し、その対価として報酬を支払う新しい形式の労働形態クラウドソーシング。今や発祥地のアメリカや日本はもちろん、世界各国で頻繁に活用されています。
クラウドソーシングの反対語は「アウトソーシング」
クラウドソーシングの反対語は「アウトソーシング」です。アウトソーシングとは、業務を特定の人間に委託する労働形態で、根本的なところはクラウドソーシングと変わりありません。ただ、クラウドソーシングが不特定多数の人間に対して業務を委託するのに対して、アウトソーシングは特定の人間にだけ業務を委託します。
クラウドソーシングサイトとは?
クラウドワークスユーザーでデザイナーの多田さんが神戸市から恵比寿本社へ来訪されました!神戸市のコミュニティマネージャーや広島県福山市のWeb系在宅ワーク デザイン入門講座の講師(3月実施予定)と、クラウドソーシングの普及になくてはならない存在としてもご活躍頂いています! pic.twitter.com/mhPtoCkYNs
— 株式会社クラウドワークス (@CrowdWorksjp) 2019年3月1日
現在、クラウドソーシング市場はとてつもない規模のお金が動く巨大ジャンルにまで成長を遂げています。2020年度には、その市場規模は2,950億円にまで上ると言われていますね。私のような小市民には想像もできないほどの巨額です。
クラウドソーシングサービス市場は、年平均45.4%と成長し、2020年度には、2,950億円の市場になると調査結果を公表した。
出典:国内クラウドソーシング市場、2020年度2,950億円に/矢野経済研究所:BPO市場・クラウドソーシングサービス市場に関する調査を実施(2016年)
クラウドソーシングがここまで隆盛した主な理由は、インターネットの繁栄にあります。国内シェアでトップクラスの総合クラウドソーシングサイト「ランサーズ」はインターネットを介在させて世界中の依頼人と働き手を仲介しています。例えば、北海道の依頼人が沖縄の働き手とランサーズ(インターネット)を通じて簡単に業務委託契約をして働ける環境が整っているのです。
クラウドソーシングサイトには総合型と専門型の2種類が存在する
国内には、さまざまなクラウドソーシングサイトが存在します。数多くあるクラウドソーシングサイトは、その扱っている仕事の種類により総合型サイトと専門型サイトの2パターンに分類されます。
総合型サイトと専門型サイトの違いは?
総合型のクラウドソーシングサイトでは、データ入力などのごく簡単な仕事からプログラミングなどの専門知識・技術が必要な仕事やイラストレーターなどのセンスを要求される仕事まで幅広い業務委託の依頼が集まっています。逆に、専門型サイトの場合にはプログラミングならばプログラミングだけ。イラストレーターならばイラストレーターだけといったように、専門化された業務委託の依頼が集まっています。一般的に専門型サイトのほうが総合型サイトよりも1件ごとの依頼の報酬額が高いケースが多いですね。
すでにある程度、依頼したいor受けたい仕事の種類が決まっている方は総合型サイト+専門型サイトに。特にこだわりがない方は総合型サイトに登録しておくのがおすすめです。
クラウドソーシングサイトはその多くが登録無料で、サイト利用料は実際に働いて得た報酬から数%が天引きされるという形式となっています。
この3つでクラウドソーシングは事足りる!
この3つで事足りる!管理人が登録済みのクラウドソーシングサービスは下記3社。
そのため、特にクラウドソーシングで働いてみようと考えている方の多くは、複数のクラウドソーシングサイトに登録して自分に合った仕事を探していますね。ちなみに、私も複数のサイトに登録しています。
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クラウドソーシングで初心者が取り組める仕事
クラウドソーシングで請け負える専門的な知識・技術が不要な仕事とは?
クラウドソーシングではさまざまな仕事を請け負うことができます。ただ、プログラミングやサイト構築などの専門的な知識・技術が必要となる仕事は、そのスキルがない初心者の方たちには現実的に請け負うことはできませんよね。それでは、「これからクラウドソーシングでお金を稼ごうと考えている方たちに向いている仕事」とは何なのか。仕事受注までのハードルが低く、かつ稼ぎやすい3種をご紹介します。
初心者向けの仕事①:ライティング
まずは、ライティングの仕事です。ライティングとは、文章作成作業のこと。Webサイトのコンテンツ(記事)にある文章を書くことで、書いた文字数に応じた報酬が得られます。「生活・暮らし」などの誰でも取り組めるジャンルから、「金融・税金」などの少し難しめのジャンルまで、多種多様なライティングの仕事がクラウドソーシングサイトには並んでいます。
初心者向けのライティング案件も多く存在しますので、これからクラウドソーシングでお金を稼いでみようと考えている初心者の方たちにとっては取り組みやすいことでしょう。基本的にスマートフォンではなくPCで作業します。
初心者向けの仕事②:データ入力
データ入力はすでにあるデータを収集して、依頼人が指定したフォーマットで入力していく仕事です。例えば、こんなデータ入力の仕事があります。
- 名刺に書かれている「会社名」「住所」「役職」「名前」などの情報を、ひたすら入力していく仕事。名刺1枚につき〇〇円の報酬が得られる。
- グーグルなどで検索して出てくる企業のHPに記載されている「企業名」「本社住所」「業種」「連絡先」などの情報をひたすら入力していく仕事。企業1件につき××円の報酬が得られる。
- Amazonなどの販売サイトに出品する商品情報を、与えられた仕様書のとおりにひたすら入力していく仕事。商品1個につき△△円の報酬が得られる。
求められるのは速さよりも丁寧さです。コツコツと文字入力を続けられる方であれば、十分に副業収入を得られるでしょう。ただ、基本的にライティングよりも報酬の金額は少なく設定されています。
初心者向けの仕事③:アンケート
アンケートは、その名前のとおり依頼人から与えられた質問・設問に答えていく仕事です。例えば、「あなたが幸せを感じる瞬間は?」のような質問・設問に答えていくだけで少額ではありますが報酬が得られます。
本当に全く何のスキルも不要で、余暇時間にポチポチと作業をするだけでお金が稼げますのでラクチンではあります。そのぶん、ライティングやデータ入力よりも時間効率はグンと落ちます。「クラウドソーシングってどんな感じなんだろう」と実際に体験するためにトライしてみるのも良いでしょう。
クラウドソーシングで初心者はいくら稼げる?
初心者がストレスなく稼げる金額は1万~3万円くらい
これまで全くクラウドソーシングで働いた経験のない方たちが、ストレスを感じずに稼げる金額は1万~3万円くらいでしょう。これは、ライティングやデータ入力、アンケートでもそう大差はありません。今回は一例としてライティングに焦点をあてて考えていきます。
1件あたりの報酬金額は1,500円~4,000円ほど
初心者でも可能なライティングの仕事を1件こなすと、1,500円~4,000円ほどの報酬を手に入れることができます。例えば、初心者向けのライティング案件として以下のような依頼があります。
都内にある美味しいラーメン屋さんの10店舗、まとめて特徴や魅力を紹介してほしい。文字数は5,000文字で、1文字あたりの報酬は0.7円。
この案件の報酬は、指定文字数5,000文字に1文字あたりの報酬0.7円をかけた金額となります。つまり、5,000×0.7=3,500円がこの案件の報酬ですね。もともと都内のラーメン屋さんに詳しい方でなくとも、グーグルなどで検索して記事にすれば問題はありません。暇な時間を利用して、1週間にこのような案件を2件こなせば週に7,000円が稼げます。1か月であれば7,000×4=28,000円が手に入るわけですね。
慣れてくると就寝前のわずかな時間で書き上げられる
ライティングにしてもデータ入力にしても、クラウドソーシングで働き始めたころには1つの案件をこなすのに数時間以上を要することも少なくありません。「時給単位で考えたらダメダメじゃん…」と思えてしまうでしょう。誰もが通る道です。ただ、案件を消化して報酬をゲットしていくごとに1案件を処理するまでに要する時間がどんどん短くなっていきます。慣れてくると、就寝前のわずかな余暇時間を使用してパッパと案件をこなし、1日に数千円の副収入を得ることも十分に可能です。
クラウドソーシングで稼ぎたい目標金額によって働き方を変える
今回はライティングにスポットをあててご紹介していますが、もちろんデータ入力やアンケートでも月1~3万円程度の副収入を得ることはできます。ただ、ライティングよりも案件1個あたりの報酬が少なくなりますので時間効率は劣ります。
例えばデータ入力やアンケートのみではいくら稼げる?
例えば、月に5,000円程度の副収入が欲しい!という方であれば、データ入力やアンケートをポツポツとやっていれば、いつの間にか目標金額に達していることでしょう。月5,000円以上をデータ入力やアンケートだけで稼ごうと思うと、1日のうち数時間以上は作業に従事する必要がありますね。
データ入力やアンケートは作業難易度自体はベリーイージーだが1度に稼げる金額は安い。ライティングは作業難易度がデータ入力やアンケートよりも少し上がるが稼げる金額が高い。
どちらを選択するのかは、皆さんが具体的に、月にどのくらいの報酬を得たいかで変わってきます。まあ、どっちもやってみて、自分に合ったほうを続けるというのもアリアリのアリです。やったぶんは確実にお金になるのもクラウドソーシングの楽しさですからね。
初心者が月15~20万を稼ぎたいのならライティング一択
プログラミングやサイト構築のスキルをまだ持っていない方たちのなかで、月に15~20万円というまとまった金額を稼ぎたいのなら請け負うべき案件はライティング一択です。正直な話、月15万円以上をクラウドソーシングで稼ぐのはかなり難しいです。ぶっちゃけライティングで月5万円くらいなら鼻くそほじりながらでも可能なんですが。
月15万円以上は副業・副収入としての働き方では困難
月15万円以上となると、副業・副収入としてではなく専業・本業としてクラウドソーシングで仕事をする必要が出てきます。1日に数時間をライティング作業にとられるわけですね。ただ、例えば1日数時間を週4~5日ほど働いていけば、ライティングで月15万円以上稼ぐことも十分に可能です。
「自分がどのように働いて、どのくらいの報酬を得たいのか」が重要となります。ライトに働いて月に数万円程度の報酬を得るのもよし。ガッツリと働いてそれ以上の報酬を目指すもよし。皆さんのニーズにあった働き方で、クラウドソーシングを使いこなしてください。
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クラウドソーシングとアルバイト比較!メリット・デメリット①
クラウドソーシングとバイトを比較してみよう
クラウドソーシングはよくアルバイトと比較されますね。「クラウドソーシングで働くのなら普通にアルバイトをしたほうがマシだ!」というセリフをよく聞きます。確かに、アルバイトのほうが優れている面もありますね。
アルバイトのメリット
例えば、アルバイトの場合には基本的に給与は時給制です。コンビニでもガソリンスタンドでも、その店舗で与えられた業務に従事していれば、どれだけお客さんが少なく暇であっても時間単位でお金が手に入ります。仮にサボっていても時間さえ過ぎてしまえば給与が払われますよね。「この作業を完了させないかぎりは、お給料は支払わないからね!」なんてことはありません。
アルバイトのデメリット
ただ、アルバイトの場合には、基本的に勤務先の店舗にまで足を運んでから仕事をする必要があります。セブンイレブンのアルバイトならば、セブンイレブンの店舗に。ガソリンスタンドのアルバイトならば、ガソリンスタンドの店舗にまで通勤して仕事をするわけです。この通勤にかかる時間については、当たり前ですが給与は発生しません。交通費が実費で払われるくらいでしょう。
実拘束時間で考えるとアルバイト・パートにも難点が
特に女性の方は、アルバイトやパートであっても外出するとなると御化粧や髪のお手入れなんかで時間を取られますよね。小さいお子さんがいるご家庭では、そもそも外出自体が困難であるケースも少なくありません。時給制で、勤務先にさえ到着すれば安定して給与を稼げるアルバイト・パートですが、実拘束時間で考えると「ん?」と思える場合もあります。
クラウドソーシングとアルバイト比較!メリット・デメリット②
クラウドソーシングのメリットとデメリットを考えよう
クラウドソーシングでの仕事は、そのほとんどが自宅のなかで完結します。外出する必要はありません。そのため、実労働時間=実拘束時間。通勤にかかる時間に頭を悩ませる必要は一切ありません。これはアルバイト・パートとクラウドソーシングを比較したときの大きな違いです。
クラウドソーシングの「出来高制」はメリット?デメリット?
また、クラウドソーシングの場合には、報酬は「出来高制」です。ライティングであれデータ入力やアンケートであれ、1案件を仕上げなければ報酬を入手することはできません。これは一見するとデメリットのようにも思えますが、必ずしもそうとは言い切れません。
時給換算で得をするか損をするか
例えば、1案件2,000円の仕事に4時間かかった場合には、時給にして500円。正直、かなり安いですよね。しかし、仕事の要領をつかんでこれを半分の2時間で完了させれば時給にして1,000円の報酬が得られます。
クラウドソーシングで求められるのは「時間」ではなく「案件の完成」
クラウドソーシングの仕事で求められていることは「時間」ではなく「案件の完成」です。実際に、初心者の方であっても少し作業に慣れれば、そこらのアルバイト・パートの求人以上に効率的にお金を稼ぐことも可能です。逆に、まだ作業に慣れていない時期にはアルバイト・パートの求人以下のお金しか、時間単位で稼げない場合もあります。
やってみて「合わない」と感じたならアルバイトに視点を移そう
これをメリットと考えるか、デメリットと考えるかは完全に皆さんの考え方次第です。基本的にクラウドソーシングサービスは登録利用無料で始められますので、実際にチャレンジしてみて、「やっぱり自分は時給制のほうがあってるな…」と思えたのならアルバイト・パートに視点を移すのもアリですね!
この3つで事足りる!管理人が登録済みのクラウドソーシングサービスは下記3社。
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まとめ
クラウドソーシングで自分にあった働き方を見つけよう!
インターネット環境の発達で、在宅ワークの世界には大きな革命が起きています。今までは在宅で可能な仕事といえば本当に単価の安いものしかありませんでした。それが、クラウドソーシングサービスの誕生によって、十分に満足できる報酬を得られるものへと進化しています。クラウドソーシングをこれまでやったことがないという方は、ぜひこの機会に始めてみてください!
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