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フェザースティックの作り方!必要な道具や気になる着火のコツを徹底解説!

ナイフなどの刃物で木を削り、着火剤の代わりとして利用する「フェザースティック」をご存知ですか?既製品の着火剤ではなく、薪などをナイフでシュッシュと削り、スマートに火起こしを行う…何だか上級者になれたかのような感覚に浸れますね。

過去に、「松ぼっくりを着火剤の代わりとして利用する方法」についてもご紹介してきましたね。

【ゆるキャン△】松ぼっくりを着火剤に!火起こし方法を徹底解説!着火剤の代わりとして活躍するのが松ぼっくりです。人気作品「ゆるキャン△」の劇中にも出てきた松ぼっくりを使った火起こしの方法を解説します。松ぼっくりを使ってたき火やBBQを満喫しましょう!...

今回はナイフ1本で制作可能なちょっぴりオシャレな着火剤、フェザースティックの作り方を動画をまじえながら解説していきます。フェザースティックを作る際に必要となる道具や気になる着火のコツについて知りたい方は、ぜひ最後までお付き合いください!

目次

フェザースティックとは?

羽(フェザー)のような形状に削り出した木の棒

 

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フェザースティックとは、木材や薪・枝などを細く棒状に切り出してから、さらに薄く削り出して着火剤の代用品としたもの。微細にカールした薄い木片が適度に空気を含んでくれるので火が付きやすく、市販品の着火剤と遜色ないほど火起こしに便利なアイテムとなっています。

フェザースティックが起源は?

 

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フェザースティックの起源は北欧のブッシュクラフトにあります。「ブッシュクラフト」は1800年代から出現している言葉でナイフや火打石などの最低限の道具のみを持ち込み、現場にある樹木などを活用してアウトドアを楽しむライフスタイルの1つです。そんなブッシュクラフトという古風なアウトドアスタイルの探究の過程で、フェザースティックは誕生しました。

着火剤を忘れてしまった!そんなときにはフェザースティック!

フェザースティックは、ナイフなどの刃物さえあればキャンプ場にある枯れ枝などを加工してすぐに作ることができます。そのため、正しい作り方さえ覚えておけば、いざ「着火剤を忘れてしまった!」というときに役立ちます。フェザースティックの作成には刃物を使用するので、怪我をしないように注意する必要はありますが、力は必要ありませんので女性の方でもコツさえつかめば簡単に自作できますよ!

フェザースティックの種類

フェザースティックには2つの種類がある

 

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焚き火の際に、火起こし用の着火剤として使用されるフェザースティック。実は、火起こし・着火に向いた「ティンダーフェザー」と、1度着火した炎を持続させるのに向いた「キンドリングフェザー」の2つの種類が存在します。

ティンダーフェザーとは?

 

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ティンダーフェザーとは、削り出しの際に羽を薄く細く形成したフェザースティックのことです。空気をよりたくさん羽のなかに含ませることができるので、火種を近づけるとアッという間に燃え移ります。そのぶん、燃え尽きるまでの時間が短く、持続性はありません。

キンドリングフェザーとは?

 

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キンドリングフェザーとは、削り出しの際に羽を厚く太く形成したフェザースティックのことです。1本1本の羽がしっかりとしているため、燃え始めるまでに少し時間を要します。ただし、1度着火してから燃え尽きるまでにかかる時間が長いため、焚き火の炎を持続・再炎上させるのに向いています。

初心者の方はそこまで気にする必要はない

初めてフェザースティック自作にチャレンジする方は、そこまでティンダーフェザーとキンドリングフェザーの違いを重視する必要はありません。まずは練習を重ねて、羽を削り出すことに慣れていきましょう。実際の火起こしでは、「気持ち、薄めに削ったフェザースティックを着火剤に」して、「気持ち、太めに削ったフェザースティックを持続・再炎上に」使用していけば十分に焚き火を満喫できるかと思います。

フェザースティックの自作に必要な道具

フェザースティックの自作に必要な道具はナイフのみ

フェザースティックはブッシュクラフトの基礎的な技術の1つです。ブッシュクラフトは、基本的にアウトドア用のナイフ1本であらゆる場面に対応します。すなわち、フェザースティックを自作するにもナイフ1本があればOKです。

フェザースティックを自作するのに最適なアウトドアナイフは?

フェザースティックの自作には専門のアウトドアナイフを必ずしも用意しなければならないわけではありません。ただ、どうせキャンプを満喫していくのなら、少し質のよいアウトドアナイフを1本持っておいて損はありません。

アウトドアナイフを正当な理由(キャンプなど)なく携帯することは法令により禁止されています。また、18歳未満の方はアウトドアナイフを購入できませんのであらかじめご了承ください。

OPINEL(オピネル) ステンレススチール

シンプルイズベスト。この言葉がこれほど似合うアウトドアナイフはありません。「OPINEL(オピネル) ステンレススチール」はフェザースティックの制作はもちろん、他のさまざまなブッシュクラフトに対応できる使い勝手の良い製品です。木材の加工のほかにも、ロープの裁断や食材の調理にまで使用できます。海や川に近い場所でのキャンプであれば、「OPINEL(オピネル) ステンレススチール」で釣り上げた魚を捌くことも可能です。

SCHRADE アウトドアナイフ SCHF36

ダークカラーの刀身が渋い「SCHRADE アウトドアナイフ SCHF36」はアメリカの老舗アウトドアナイフブランド「シュレード」が開発販売している高品質な製品です。他ブランド製のアウトドアナイフと比較して長めに設計された刀身は、アウトドアシーンで鉈のような使い方を可能にしています。グリップ部分には専用の滑り止め孔が付けられており、フェザースティック作成時のミスを減らしてくれます。

VERTEX 20徳ツールナイフケース付

よりお手軽、かつ便利なアウトドアシーン向けのキャンプナイフを探しているのなら、こちらの「VERTEX 20徳ツールナイフケース付」がおすすめです。小さい薪や枝からフェザースティックを自作するのならば、こちらに付いているナイフ刃で十分。本体は錆びに強いステンレス鋼で、栓抜きや缶切りなどの標準的なアタッチメント以外に、のこぎりやドライバー、はさみまで付いているオールインワンモデル。キャンプだけではなく、防災用に1つ持っておきたいアイテムですね。

紅のたぬきち
紅のたぬきち
ちなみに私も1本持っています。太めの薪以外であれば対応できるので便利ですよ!

アウトドア&キャンプ用ナイフを購入する際に注意したいこと!

アウトドア&キャンプ用ナイフは使い方を間違えると自分や他人を傷つけることになります。ナイフを使用する際には、周囲の安全をきちんと確かめて、正しい手順で作業を開始してください。また、昨今アウトドア用の刃物を凶器に使うアンポンタンがニュースになっています。アウトドア&キャンプ用ナイフはそんなバカなことに使われるために作られたわけではありません。アウトドア&キャンプ用ナイフを購入する方は、製品を厳重に管理・保管し、正しい使用法を必ず守るように心がけてください。

フェザースティックの作り方①

まずは「バトニング」から開始しよう

フェザースティックを含め、ブッシュクラフトを行うには「バトニング」をまず習得する必要があります。バトニングとは、薪などの木材をブッシュクラフトに適した形に「裂く」作業のことです。薪割りを想像していただければイメージしやすいかと思います。

フェザースティックに最適なバトニングのやり方は?

 

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基本的にブッシュクラフトにはコレといったテンプレート的な方法は存在しません。自分なりにやりやすい方法を模索していくことが重要です。今回は参考までに模範的、かつ初心者でも比較的安全なバトニングのやり方をご紹介します。

バトニングの具体的なやり方手順①

熟練者の方であれば必ずしも必要はありませんが、ブッシュクラフト初心者の方がバドニング作業を行う際には必ず手袋を装着しましょう。アウトドア&キャンプ用のグローブでも良いですし、軍手でもOKです。

バドニングの具体的なやり方手順②

次に、コンクリートやアスファルトなどの固い地面か、丸太などに薪を置きます。利き手側で薪を地面から直角(90度)になるようにしっかりと固定し、もう片方の手でナイフを準備してください。

バドニングの具体的なやり方手順③

そして、薪を割る感じでナイフの刃中心部分を当てていきます。このときにはナイフをただ薪に「添えている」だけの状態です。ナイフを薪に添えながら押さえつけ、利き手を離しても薪が倒れないようにホールドしておきましょう。

バトニングの具体的なやり方手順④

薪にナイフを添えたなら、これまで薪を固定していた利き手をそっと薪から離し、叩き棒をしっかりと握ってください。叩き棒には他の薪を使用しましょう。片手で薪に添えてあるナイフに、叩き棒を打ち付けて薪を割っていきます。まずは半分に割り、まだ薪が太ければさらにもう半分に…と使いやすいサイズになるまでバトニングを続けてください。フェザースティックに最適な太さは中指~人差し指(1.5cm~2.0cm)ほどです。

安全に効率よくバトニングを行うコツは?

フェザースティックを自作するにはバトニングが欠かせません。ただ、バトニングは正しい手順で行わなければ自分や他人に怪我を負わせてしまう可能性があります。いくつか、バトニングのコツをご紹介しますのでぜひ参考にしてください。

バトニングのコツ①

ナイフを持つ手には力を込める必要はありません。叩き棒を通じて、ナイフに力を伝えていきましょう。

バトニングのコツ②

作業を行う際には、できるだけ大股をひらかずに股を閉じて作業をしてください。太ももには大きな血管が通っているので、万が一の事故を防ぐためのコツとなります。

バトニングのコツ③

また、薪のなかには節(ふし)があり、割りにくいものが混じっているケースがあります。もしも、バトニングをしていて割りにくさを感じた場合には、粘らずに他の薪に交換したほうが作業がはかどります。

バトニングのコツ④

特にブッシュクラフトをこれから始めようかと考えている方や、フェザースティックを初めて作ってみようかと考えている方は、細めの薪から練習してみるのがおすすめです。初心者は失敗するのが当たり前!実際にキャンプ場で練習を重ねていけば、太い薪でもスムーズにバトニングできるようになりますよ!

フェザースティックの作り方②

羽(フェザー)を削り出していく基本の形

バトニングが終了したなら、いよいよフェザースティックを削り出していきましょう。薪を割って作った中指~人差し指(1.5cm~2.0cm)くらいの太さの木の棒にナイフを当てます。ナイフの刃部分中央が、きちんと木の棒に当たるように押し当ててください。そして、一定の角度を保ちながら前にナイフを押し出すようにして削っていきます。

木の「流れ」を読んでみよう

このときに羽(フェザー)が千切れないように美しく削り出していくコツは、木の「流れ」を読むことにあります。割り出した木の棒を軽く指で撫でてみてください。滑らかな感触が伝わってくる方向にナイフを走らせて、羽(フェザー)を削り出していくとスムーズにフェザースティックを作ることができます。

初心者が羽(フェザー)を削り出すコツは?

 

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初めてフェザースティックの削り出しにチャレンジする方は、とにかく「薄い羽を作ろうとは思わないで作業する」のが大切です。意外に思われるかもしれませんが、フェザースティックの羽(フェザー)はある程度、厚みがあったほうが良いのです。薄いフェザースティックの場合、カールした羽部分が一瞬で燃え切ってしまうので火起こしの手間が増えます。

リンゴの皮と違ってそこまで「薄さ」にこだわる必要はない

リンゴの皮の場合には、薄く剥いていかないと食べられる部分が少なくなってしまいますよね。しかし、フェザースティックの場合には、とにかく「羽が落ちないように削ること」が重要になります。グッとナイフを木の棒に押し当てて10cm~15cmほどを目安にカールした羽を複数枚、作ってみましょう。それだけで十分に立派なフェザースティックが完成します。

火起こし用のティンダーフェザーを作るコツは?

火起こし用に薄羽のティンダーフェザースティックを作るコツもご紹介します。薄い羽を作りたい場合には、ナイフで木の棒を削る際に、角度を浅く調整しながら力を込めずに作業していきましょう。イメージとしては「削る」のではなく「こすりつける」ように木の棒の上でナイフを走らせます。多少、羽が落ちても気にせずに練習のつもりで繰り返し作業を続けていきましょう。だんだんと意識せずに薄い羽が作れるようになります。

フェザースティックの作り方③

片手で木の棒を固定してもう片方の手でナイフを滑らせる

フェザースティックを削る際には、利き手側でナイフを使用します。片方の手で木の棒をしっかりと固定して、木の棒の上を滑らせるようにナイフを走らせていきましょう。この際に、固定した木の棒がブレるとミスに繋がります。木の棒を固定している側の腕を、膝(ひざ)小僧に置いておくと、削り出しの姿勢が安定するのでおすすめです。木の棒の端、3cmほどでナイフを止めてフェザーを量産していきましょう。

削り落ちてしまった羽(フェザー)は捨てないように!

木の棒を削ってカール状の羽を作っていく際に、力加減を誤って落ちてしまった羽が出るかと思います。この羽も貴重な火種の材料になりますので、可燃ゴミとして捨てるのではなく、まとめて置いておきましょう。

フェザースティックの気になる着火のコツ

ファイアスターターでフェザースティックに着火しよう

まずは細めに作ったフェザースティックにファイアスターターで着火しましょう。おすすめのファイアスターターは上記リンクに貼っておきます。ファイアスターターとは、比較的簡単に火花(火種)が出る火打石のことですね。アウトドアやキャンプはもちろん、防災用にも大変重宝します。1回で火花をちゃんと出すには練習が必要です。ガンバ!

スタートに使用するフェザースティックは薄羽のほうが着火しやすい

焚き火の際に、スタートの火起こしをするときに使うフェザースティックは羽が薄くフワフワであるほど着火しやすくなります。いわゆる「ティンダーフェザー」と呼ばれる種類ですね。現地でティンダーフェザーを自作するのはまだ自信がないという方は、あらかじめ自宅で数本、作って持ち込むのも1つの手です。また、削り出しのときにミスをして落ちてしまった羽を使うのもおすすめ。

ティンダーフェザーをご家庭で作るには、木の割りばしを使いましょう。市販されている割りばしは機械乾燥でカピカピに乾ききっており、また木質が柔らかいので加工もしやすいです。ティンダーフェザーの自作に慣れるまでの練習にも最適ですので、最初のころはご自宅で作ってキャンプ場に持ち込むのも良いですね。

炎を少しずつ育てていこう

細めに作ったフェザースティックに着火できたなら、次は羽が太めのフェザースティックを炎にかぶせるように乗せていきます。空気の入る隙間ができるように間隔をあけて配置していきましょう。太めのフェザースティックに火が移ったなら、次は薪を並べて炎を育てていきます。

専用の焚き火台を使用する

特にアウトドア&キャンプでフェザースティックによる火起こしを行うのなら、専用の焚き火台を使用するのがおすすめです。昔は直火で焚き火できるキャンプ場もありましたが、最近は多くのキャンプ場が直火NGとなっています。そのため、焚き火台はほぼ必須です。コンパクトに収納できて、お値段もお手頃な焚き火台「DOD(ディーオーディー) 秘密のグリルちゃん」が個人的におすすめです。

まとめ

フェザースティックで焚き火キャンプを始めよう!

北欧が発祥のネイチャーキャンプスタイル、ブッシュクラフト。今では、火起こしの方法もずいぶん便利になりましたね。ブッシュクラフトのフェザースティックを駆使して焚き火をする必要もほぼなくなりました。ただ、フェザースティックを使用した火起こし方法はアウトドア&キャンプはもちろん、防災にも活躍できる覚えておいて損はないスキルです。フェザースティックの作り方や着火のコツを習得して、ワンランク上のキャンパーを目指していきましょう!

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