アウトドア

オールウェザーブランケットとは?性能と使い方・敷き方や類似品までご紹介!

NASAが開発した最高品質のブランケット、「オールウェザーブランケット」をご存知ですか?

ブランケットはアウトドアシーンだけではなく、普段使いでも活躍してくれる大変便利なアイテムです。NASAが開発したオールウェザーブランケットは、軽量でコンパクトに作られているだけではなく、保温性・防水性・防風性の3拍子が揃った万能アイテム!

今回は、オールウェザーブランケットの概要からその性能。そして、具体的な使い方・敷き方に類似品情報までご紹介します。取り扱い店舗が少ないことで知られるオールウェザーブランケット。コストコでも買えるという噂の真偽は?

そんなオールウェザーブランケットの詳細を全て知りたい方は、ぜひ最後までお付き合いください!

目次

オールウェザーブランケットとは?

NASAが開発した多目的ブランケットシート!

 

この投稿をInstagramで見る

 

小川 貴仁/Takahito Ogawaさん(@takahitoogawa)がシェアした投稿

オールウェザーブランケットはアメリカのNASAが開発した多目的ブランケットシートです。NASAとは、アメリカ航空宇宙局の略称。アポロ計画でお馴染みのスペースシャトルなどを飛ばしている機関ですね。オールウェザーブランケットはそんなNASAが作り上げた、さまざまなシーンで活躍できるだけの高いポテンシャルを備えたアイテム!

宇宙空間の温度は-270度

宇宙空間の温度は-270度といわれています。NASAが開発したオールウェザーブランケットは、そんな過酷な宇宙空間で運用されることを想定して作られた製品です。そのため、特に「断熱」「耐久性」という性能に重きを置いた構造をしています。

軍隊から医療現場まで幅広いシーンで使われている

「NASA開発って、何だか胡散臭いな…」と思われる方も多いのではないでしょうか。確かに、一時期はやたらとそういう謳い文句の商品が売り出されていましたものね。ただ、オールウェザーブランケットはアメリカの軍隊から医療現場に至るまで、幅広いシーンで実際に使用されている実績のある製品なのです。

オールウェザーブランケットは「FDA」を取得しているアイテム

 

この投稿をInstagramで見る

 

NYCBD with Jeffrey Hillさん(@nycbdofficial)がシェアした投稿

FDAとは、日本でいうところの「厚生労働省」に該当するアメリカの公的機関です。オールウェザーブランケットは、FDAから「医療機器認証」を正式に取得しているアイテム。高い水準でまとまった性能から、世界中に愛用者を生んでいる魅力的な製品として知られています。

スポンサーリンク

オールウェザーブランケットの性能&特徴

軽量&コンパクトなオールウェザーブランケット

 

この投稿をInstagramで見る

 

BAMBOO SHOOTSさん(@bamboo_shoots_)がシェアした投稿

オールウェザーブランケットは142mm×213mmのソロ向けサイズで、重量はわずか300gしかありません。そのうえ、生地自体は他製品と比較して薄く作られており、折りたたむことでコンパクトに収納することもできます。

外に逃げていく体温の約80%を保温できる

軽量&コンパクトなだけのブランケットは、他にもたくさんありますよね。オールウェザーブランケットの性能を語るうえで、特筆すべきはその保温性です。人の体温は常時、周囲に熱を放出しています。体温が低下することは、イコールでパフォーマンスの低下や体調不良を招きますのでブランケットなどを利用して保温するわけです。オールウェザーブランケットは、そんな人体の外に逃げていってしまう体温の約80%を保温してくれます。

オールウェザーブランケットで包むことで体温を効率的に反射させる

逃げていく体温の約8割を取り戻せる性能の秘密は「反射」にあります。オールウェザーブランケットに縫われている特製の素材で人体を包むことで、周囲に発散されている体温を効率的に反射させ保温してくれます。実際に、着用してみると分かりますが冬場の寒い時期であっても薄っすら汗ばんでしまうほどの高い保温性能は、思わず驚いてしまうほど。

4重構造の生地は防水性・防風性の2つの要素まで両立している

 

この投稿をInstagramで見る

 

🇬🇧simon lambert🇫🇮🌲🐶🛶⛺🎣🙏🧘‍♂️さん(@englishmaninfinland)がシェアした投稿

オールウェザーブランケットの最大の特徴はその構造にあります。一般的なブランケットは合成繊維に起毛生地がプラスされたような2重構造のものが多いですよね。このオールウェザーブランケットは、その倍の4重構造になっています。素材は特殊で、まずプラスチックフィルム。次に、アルミニウムフィルム。3番目にくるのがアストロラー繊維。そして、さらにもう1枚プラスチックフィルムの4枚が縫い合わされています。

アストロラー繊維とは?

アストロラー繊維とは、耐久性と透湿性に優れたポリエチレン繊維を網状に編み込んだ特殊素材です。プラスチックフィルムとアルミニウムフィルムが織りなす圧倒的な防水性・防風性に加えて、透湿性(蒸れない)と耐久性に優れたアストロラー繊維を中継ぎにすることで、トップレベルの「タフさ」まで付加することに成功しています。

過酷な環境下で運用するからこそ耐久性が重視されている

宇宙空間はもちろん、銃弾が飛び交う戦場や一刻一秒を争う医療現場で、「やぶれた!破損した!」なんて事態に陥ったのではお話になりませんよね。オールウェザーブランケットは、そんな過酷な環境下でもきちんと役割を果たせるようにタフな設計がなされています。

オールウェザーブランケットの使い方

キャンプでインナーシートの代わりとして使おう

オールウェザーブランケットの使い方として、まず挙げられるのが「インナーシートの代わり」として使うというもの。テント泊をしていて、もっとも体温が奪われるのは「地面」の接している部分です。真夏の環境下でも、朝冷えは侮れない現象。市販の高級インナーシートと比較しても遜色ないほどの性能を誇るオールウェザーブランケットを床に敷くだけで、テント内の快適性はグンと上がることでしょう。

オールウェザーブランケットは登山でも役に立つ

他にも登山でオールウェザーブランケットを使用するのもおすすめです。標高の高い山でトレッキングを楽しむ際には、「高山病」のほかにも「低体温症」にも注意が必要となります。標高が100m高くなるごとに、気温は-0.6度ずつ下がるといわれています。ライトな登山であっても本格的な登山であっても、知らず知らずのうちに体温が山に奪われるというのは十分にありえる話です。休憩時にオールウェザーブランケットで体を包んでおくだけでも、体温低下を予防し、体力の消耗をおさえることができるでしょう。

優れた防水・防風効果は雨具としても活躍する

山の天気を本当に変わりやすいものです。特に、最近の日本の天候は「異常」とも言えるほど移り気。オールウェザーブランケットは、「オールウェザー(全天候)」の名の通り晴れの日の紫外線はもちろん、風雨のなかでもその防水性・防風性を活かして雨具として羽織ることもできます。登山の際に、急な雨に見舞われたときにはサッとオールウェザーブランケットをカバンから取り出してポンチョのように体を覆うというのもおすすめの使い方となります。

オールウェザーブランケットの体の包み方

オールウェザーブランケットで体を包むときには、銀幕の部分を内側にして使用しましょう。この部分が体温を効率的に反射させて、高い保温効果をもたらしてくれます。

ピクニックや普段使いでオールウェザーブランケットを活用

その他にも、ファミリーでのピクニックなどのレジャーシーンもオールウェザーブランケットの活躍の場となります。お弁当を広げるレジャーシートの上に、もう1枚オールウェザーブランケットを被せておくだけで、地面の冷たさや湿気をピシャリとカットしてくれることでしょう。

冷え性対策に「ひざ掛け」として使ってみよう!

他にも「冷え性」でお悩みの方は、「ひざ掛け」の代わりにオールウェザーブランケットを使ってみるのもおすすめの使い方です。私も冷え性で、冬の時期はもちろん夏の時期にもわりと辛い思いをしていました。職場がエアコンをガンガンにかけるところだったので、特に足元が冷えて辛かった…。オールウェザーブランケットをひざの上から被せるようにかけてあげれば、そんな冷え性の苦しみもだいぶ和らぐことでしょう。

災害・緊急時にこそオールウェザーブランケットは輝く

 

この投稿をInstagramで見る

 

Garuda Kingさん(@49thparallelsurvivalschool)がシェアした投稿

最後に、もっともオールウェザーブランケットが「その真価」を発揮してくれる使い方をご紹介します。それは「災害時」です。地震や津波、台風などの災害時こそ、オールウェザーブランケットが活躍するシーン。

辛い環境下でこそ「快眠」の価値は上がる!

避難場所や車中、最悪のケースでは屋外野宿での睡眠を余儀なくされた場合にも、オールウェザーブランケットを1枚羽織って眠るだけで体温低下を防ぎ、体調の悪化を予防してくれるでしょう。また、すでに体温低下による衰弱で苦しんでいるご家族がいたなら、オールウェザーブランケットで包んで、応急処置を施してあげれば危機的状況を打破できる可能性があります。

スポンサーリンク

オールウェザーブランケットの敷き方

オールウェザーブランケットの敷き方で注意したいこと!

 

この投稿をInstagramで見る

 

CEETSさん(@ceets.survie)がシェアした投稿

オールウェザーブランケットを効果的に使っていくためには注意したいことがいくつかあります。オールウェザーブランケットをはじめとしたエマージェンシーシートの敷き方として、やってはいけないことは「地面に直接敷くこと」です。

地面との間にもう1つ何かを挟みたい

オールウェザーブランケットは、発散される体温の約8割を取り戻してくれる頼もしいアイテムですが、やはり地面との間にもう1枚何らかの断熱シートを敷いてあげるか、空間をあけてあげることで、その保温性能をさらに高めることが可能となります。

キャンプであればアルミシートかコットがおすすめ!

カサカサ音が少ない 静音 サバイバル アルミ ブランケット 130×210cm 3枚セット 6813
エピオス(Epios )

キャンプでオールウェザーブランケットをテントのなかに敷いていくのならば、安価で購入できるアルミシートをもう1枚用意しておくと底冷えを徹底して防ぐことができます。

コットは頼もしいキャンプベッド

または、コットと呼ばれる組み立て式のキャンプ用簡易ベッドの上に、オールウェザーブランケットを敷くというのもおすすめです。アウトドアに馴染みのない方は意外に思われるかもしれませんが地面と直接ふれると、それだけで急速に体温は奪われていきます。災害時などにオールウェザーブランケットを敷くときにも「いかに地面との距離を置くか」を重視して、敷き方を工夫できるかが大切です。

オールウェザーブランケットをタープの代わりとして活用しよう!

敷き方のほかにも、オールウェザーブランケットの活用法として「タープの代わりに浮かせて設営する」という手法もあります。オールウェザーブランケットは四隅にロープを通せる穴が設けられています。この穴にロープを通してペグで固定し、ポールで張っていくことで簡単にタープとして利用することもできます。

熱中症対策に日陰スポットを作ろう

夏場のアウトドアシーンや日差しが強い時期の被災時には、ビニールテープや物干し竿など手に入りやすい材料を活用して「日陰スポット」をオールウェザーブランケットで作ることもできます。咄嗟の熱中症対策として活躍してくれるでしょう。

オールウェザーブランケットの取り扱い店舗

オールウェザーブランケットはどこで入手できるの?

オールウェザーブランケットは、意外とホームセンターなどの実店舗では取り扱いされていなかったりしますよね。今回は、オールウェザーブランケットの取り扱い店舗についても簡単に見ていきましょう。

オールウェザーブランケットはコストコで買える?

 

この投稿をInstagramで見る

 

Costcoさん(@costco)がシェアした投稿

メジャーなオールウェザーブランケットの取り扱い店舗としては「ヨドバシカメラ」「コストコ」などが挙げられます。ヨドバシカメラでは、公式のネットショップ店舗からもオールウェザーブランケットを購入できます。また、コストコはオールウェザーブランケットをはじめとした、数多くのアウトドア用品を取り扱っていることでも有名です。

コストコの店舗に並んでいるのは本物?

 

この投稿をInstagramで見る

 

ヒラヤマシゲルさん(@shigeru_____h)がシェアした投稿

オールウェザーブランケットのような海外製の優れたアウトドア用品のなかには、類似品や偽物も残念ながら存在します。コストコの店舗に並べられているオールウェザーブランケットは、紛れもない正規品の本物です。「高品質」でさらに「安い」ことで知られるコストコ。オールウェザーブランケットも、その例に漏れず他店舗より格安な価格で売られていることがあります。もしも、コストコ店舗に行かれる機会があれば、ぜひオールウェザーブランケットの実物をその手に取ってみてください。

Amazonや楽天でオールウェザーブランケットは手に入る?

ただ、コストコは会員制の店舗です。それに国内でも店舗がある地域は限られていますよね。もしも、コストコの店舗に行くことが困難な場合には、Amazonや楽天などの通販サイトで、オールウェザーブランケットを探してみるのがおすすめです。正規品のオールウェザーブランケットが各種取り揃えてありますので、お好みのカラーやサイズ・種類を選んでみましょう。価格は大体、3,000円前後です(2019年6月13日現在)。

Grabber(グラバー) オールウェザーブランケット

オールウェザーブランケットをはじめとしたエマージェンシーブランケットを扱っている老舗ブランドが「Grabber(グラバー)」です。渋いオリーブカラーやブルーカラー。レッドカラーなどバリエーション豊かなオールウェザーブランケットを店頭に並べています。

MPI オールウェザーブランケット

MPIは正確にはアウトドア用品を扱う店舗ではありません。世界中にある高性能な医療機器を手広く扱っているブランドで所在地は日本の東京にあります。MPIもまたオールウェザーブランケットを販売している企業として有名ですね。

スポンサーリンク

オールウェザーブランケットの類似品

オールウェザーブランケットとよく似たエマージェンシーシートとは?

オールウェザーブランケットを探していると、よく目につくのが「エマージェンシーシート」と呼ばれるアイテムです。エマージェンシーシートは、緊急時(emergency)に使用するためだけに開発された薄いシート生地のこと。

オールウェザーブランケットとエマージェンシーシートの違い

 

この投稿をInstagramで見る

 

Chad Harrisさん(@skyislandbushcraft)がシェアした投稿

オールウェザーブランケットが緊急・災害時はもちろん、キャンプや登山・レジャーシーンと幅広い場面で活躍できるように作られているのに対して、エマージェンシーシートは主に被災時に必須の性能だけを突き詰めて開発されているのが大きな違いと言えるでしょう。

オールウェザーブランケットの類似品で面白い商品は?

エマージェンシーシートの他にもオールウェザーブランケットと類似した商品のなかで面白い品物が多数、存在しています。今回はその一部を簡単にご紹介させていただきますね。

Kachula カチュラ 多機能 アドベンチャー ブランケット

「Kachula カチュラ 多機能 アドベンチャー ブランケット」はクラウドファンディングで開発された人気のアウトドア用品です。オールウェザーブランケットと同じく、防寒用のブランケットとして活用できますし、ポンチョやクッション。そして、レジャーシートとしても使用できます。

特殊な撥水加工が施されているので、水濡れする心配もありません。布地ではありますが、オールウェザーブランケットと同じく羽織ることでカッパ(雨具)としても使用できます。少し値がはりますが、無骨なオールウェザーブランケットよりもデザイン性に優れており、ユーザーからの評価も上々です。

アドベンチャーメディカルキット ヒートシートサバイバルブランケット2人用

本格的なエマージェンシーシートとしての役割を重視するのなら「アドベンチャーメディカルキット ヒートシートサバイバルブランケット2人用」も、オールウェザーブランケットの類似品として選択肢の候補に挙がるアイテムです。ポケットティッシュサイズのコンパクトさは、オールウェザーブランケットなどには真似できない特徴。

展開することで大人2人をスポッリと包み込めるほどのゆったりとしたサイズに広げられます。見た目がモロ、防災用なので本当に緊急時の使用に最適化されたアイテムですね。この価格で繰り返し使用できるのも嬉しいところ。

まとめ

さまざまなシーンで活躍できるオールウェザーブランケットを1個は持っておこう

オールウェザーブランケットは、類似品を含めた商品のなかでも特筆すべき性能を備えたアイテムです。アウトドアはもちろん、日常での使用や災害時での健康管理にまで幅広く使用することができます。NASAが開発し、アメリカの公的機関も認めたハイクオリティな知る人ぞ知るアイテム、オールウェザーブランケットの性能をぜひ皆さんの手で体感してみてください!

「タヌドア!」は生涯更新の無料Webマガジン

当サイト「タヌドア!」は、よくあるキュレーションサイトやまとめサイトと違い、管理人のたぬきちが自分自身で書き上げた記事のみを掲載しております。

「生涯更新」をコンセプトに、無料で読めるWebマガジンとして皆さんの生活を豊かにできる情報を発信いたします。Twitter始めました!お気軽に話しかけていただけると、たぬきちは喜びのあまり歌い出します。

「タヌドア!」のTwitterプロフィール